プロフィール

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SENSEI NO SHIGOTO

教室で子どもたちと過ごしてきた日々のなかで、考えたことを書いています。ゆっくり、ひとつずつ。

こつこつが、こつ

せんせいというしごとは、とにかく、締切が多い。

通知表。要録。会計の報告。行事の計画。提出物の点検。——数えたら、きりがない。ひとつ終わっても、すぐ、次が来る。始まれば、終わりがある。終わりは、次の始まり。始まりは、いつも、終わりを、いっしょに連れてくる。この、終わらない流れと、どうつきあうか。それが、せんせいの事務の、ほんとうのところだ。

締切を、意識しすぎない

大切なのは、締切を意識することじゃない。

締切を、ずっと気にしている。「あれ、まだだ」「これも、まだ」。——頭のなかに、締切ばかりが、ぐるぐる回る。でも、気にしているだけでは、仕事は、一ミリも、進まない。しかも、気にするだけで、どんどん、つかれていく。

大事なのは、意識することじゃない。いつやるのか、を決めること。

ゴールテープは、だいぶ前に

ぼくは、自分の締切を、ほんとうの締切の、だいぶ前に、置くことにしている。

ゴールテープを、手前に張っておく。たとえば、提出が金曜なら、自分のなかの締切は、一週間前。——こうしておくと、何かあっても、あわてない。直しが入っても、間に合う。心に、余白ができる。ほんとうの締切ぎりぎりで走るのは、こわいし、質も、落ちる。終わりの、だいぶ前に、終わらせておく。これだけで、ずいぶん、楽になる。

いつ、なにを、するか

そのゴールに向かって、いつ、なにをするかを、はっきり決めておく。

せんせいのしごとは、たくさんのことを、いっぺんに、考えなくちゃいけない。あれも、これも、それも。——全部を、同時に、頭にのせておくのは、無理だ。パンクする。だから、ひとつひとつを、シンプルに、切り分ける。「この仕事は、水曜の放課後」「あれは、木曜の朝いちばん」。いつやるか、を決めてしまえば、それ以外の時間は、そのことを、忘れていい。頭のなかが、すっと、軽くなる。

小分けに、ステップバイステップ

大きな仕事ほど、小分けにする。

「通知表を書く」だと、大きすぎて、手が止まる。でも、「今日は、所見を2人ぶん」なら、できる。大きなかたまりを、小さな一歩に、分ける。ステップ・バイ・ステップ。一歩が小さいほど、踏み出しやすい。そして、小さな一歩も、積もれば、ちゃんと、ゴールにつく。

こつこつが、こつ

こつこつが、こつ。

いっぺんに片づけようとしない。毎日、すこしずつ。終わりの、だいぶ前に、ゴールを置いて。いつやるかを決めて。小分けにして、ひとつずつ。——地味だ。はでさは、ない。でも、この地味なやり方が、いちばん、確かで、いちばん、心が、おだやかでいられる。

せんせいの事務は、これからも、終わらない。終わりは、次の始まりを連れてくる。だからこそ、あわてず、こつこつと。それが、ぼくの、ささやかなコツ。